エアコン嫌いのこめが、くぅの部屋から足が遠のくことを防ぐため、夏場に古いコタツ布団を入れた衣装ケースを置いといた。
結局こめはそこへ入ることなく、かと言ってくぅの部屋から足が遠のくこともなく、ひと夏を過ごした。
衣装ケースは、そのまんまほったらかしになっていた。
ある時部屋を見ると、くぅがどこにもいない。
黒いものがちらっと目に入ったその先は、、、衣装ケース。
寒くなってきたからか、くぅがこそーっと少し遠慮気味に入っていた。
あらまぁ、暖かいいいベッド見つけたなぁ。
今まで、箱形のものにはまず入ろうとしなかったくぅ。
頑なだった警戒心が、少しずつ薄れつつあることを認識したこの日。
そのうち、ここで寝るのがお決まりになり、だんだん寛いで寝るように。
このうもれてる感がなんともかわいい。
気持ち良さそうに丸まって寝ている姿は、まるで黒い団子。
こうして、この衣装ケースはくぅのベッドになった。
お昼寝もここ。
そして、夜私が布団に入ると、ここに入って同じように眠りに入る。