こまちの黒猫日記

野良の黒猫ちゃんとの何気ない日々を綴る日記のはずが、無事保護するための奮闘日記へと変わっていく。そして、出会ってから5ヶ月目、触らせてもらえない状態で保護。現在、脱野良の奮闘中。

フェリウェイに賭ける

昨日、大変なことが起こった。


ごはんを食べに降りていたくろこを、おちびが猛スピードで追い回し噛みついた、らしい。

私は、何も知らずキッチンで用事をしていた。
今までにない、すごい声が聞こえてきて、慌てて床の間へ走った。

すると、おちびとくろこが絡み合って、くろこのお腹が半分見えていた。
気が動転して何を言ったか覚えてないけど、とにかく大声で怒鳴った、と思う。


二匹はスッと離れ、おちびは床の間から逃げ出し、くろこは高窓に行った。
床には、くろこの毛が散乱し、一部おちびの毛も抜けていた。


血のようなものが飛び散っていて、腰を抜かしそうになってしまったが、どうやら血ではなさそうだった。
拭いてみると、薄茶色?薄黄色?のような色をしていた。


くろこの体を見ると、背中側の首の辺りの毛が、「如何にも噛まれました」の状態になっており、耳カットしたところから、少しだけ血が出ていた。


くろこを触れない為、しっかりとは見てやることができなかったものの、いちばん心配だったお腹は大丈夫そうだった。


噛まれたらしい首辺りも、そのあと自分で毛繕いして、元通りの毛並みに戻っているし、興奮している以外にくろこに変わった様子はなかった。


あの飛び散っていた薄茶色?薄黄色?の正体は、なんだったのか。。。
どちらかが、ちびってしまったのだと思いたい。


でも、二匹が絡み合ったくろこ側にあった「それ」は、ちびったと言うより、飛び散った跡と言う方が正しい。
そこから考えると、おちび発の気はする。
だけど、おちびにも何ら変化はなく。
結局、なんやったんやろ。。。のまんま。


とにかく、大事に至らず良かった。
でも、くろこにとってこの家は、やっぱり苦痛でしかなかった。
おいしい水とごはん、暖かい布団はあっても、自由はなく、いまいち信用できない人間と、知らない怖い猫がいる。
ごはんをもらっても、いつまた人間に捕獲されるかと警戒している中で、同類のはずの猫にまで襲われ。。。


やっぱり、くろこを元のたんぼに戻そうかといった話が出た。
私も、それがいいかもと、明日雨が止んだら窓を開けてやろうと、その時は思った。


でも、でも。。。
検査の結果、せっかくくろこは健康だったのに、野良猫に戻したら、どこで病気をもらうかわからない。
そして、この子はどうもどんくさい。
私は、野良猫に戻すのが、やっぱりどうしても怖い。
野良猫に戻すぐらいなら、里親を探した方がいい。


そして、ネット検索しまくって、色々と調べてみた。
意外にも、新入り猫を先住猫がいじめる、新入りと先住猫がケンカばかりする、といった悩みを持ってる方が多いと知った。


うちは、今まで1匹が2匹になり、おちびが来て3匹になり、1匹が天国へ行きまた2匹になり、こめが来てまた3匹になり、を経験している。
この間ずっと、最初の1匹である古かぶのみぃが、新入りの面倒をみてくれた。
新入りが全て子猫だった為か、みぃが温和だったからか、他の子達もみぃに従ってきたし、新入りはすんなりと受け入れられてきた。


数年前に、みぃは天国へ行ってしまって、今はいない。
よく考えてみれば、みぃのいない状態で新入りを迎えることも、子猫以外の新入りを迎えることも、今回初めて。


改めて、みぃの大きさを思い知り、無性にさみしくなった今日。
そして、こんなことで里親を探そうと判断するのはまだ早過ぎる、私が頑張るしかない、そう思った。


朝方まで色々調べた。
猫の習性や、ケンカの原因や対処法など、一から勉強するつもりで。


あるひとつの結論が、見えてきた。
もしかすると、おちびは、自分がいちばん強いのだと、新入りのくろこに示すため、上下間系をはっきりさせるため、猫の本能からの行動だったのではないかと。


そうでなくても、くろこは野良生活から捕獲されここへ来たことから、怖がっておちびやこめにシャーシャー言うから、よけいかも。


それに、くろこにはまだ誰もが触れないため、くろこに私たちの匂いもついてない。
猫同士の匂い交換をすることばかりに気がいっていたけど、私たちの匂いをくろこに移す手も考えないと。。。


もし、私の見立て通りであるなら、いつか猫なりの落としどころをつけてくれるはず。
あきらめるのは、まだ早い。


朝方、参考になりそうなサイトに行き着いた。
このサイトを参考に、実践していこうと思う。


せっかくの自作猫フェンス、仕切りをする場所も、間違えた気がする。
床の間のドアに、仕切りをするべきだった。
これも、やりなおそう。


このサイトにあるフェリフレンドとやら、調べてみると猫と仲良くなるためのフェロモン(F4成分)らしい。
早速購入しようとしたが、今は販売されていないらしく、似たようなフェリウェイ(F3成分)とやらを購入することにした。


検索をかけると、Amazonで購入できることがわかった。
スプレー式と拡散器式があるしく、私は拡散器式にしようと決めた。


リキッドをセットした拡散器を直接コンセントに差し、部屋にフェロモンを充満させるような感じらしい。
手っ取り早そうだし、ベープマットのような感覚で使えそうな感じ。


フェリウェイ スプレーの方が、安い。
お試しや、問題行動に使うなら、こっちの方がいいかなとも思ったが、、、
やっぱり、まだ触れない保護したてのうちの場合は、拡散器が良いかなとの判断に至る。
早速、フェリウェイ 専用拡散器+リキッド セットを購入した。


私が調べたところ、猫によっては効かない場合もあるとか。
でも、触れなかった猫が1ヶ月で抱っこできるようになったという方もいるようで、獣医さんから教えてもらったという話もあった。


F3成分は、問題行動やストレスを落ち着かせるフェロモンで、F4成分は、仲良しフェロモンだとか。
確かに私もかかりつけの獣医師Y先生から、問題行動を抑えるフェロモンのスプレーがあると、聞いたことがある。


もちろん、私が欲しいのはF4成分であるフェリフレンドの方。
でも、売っていないのだから仕方ない。
ワラにもすがる思いで、購入してみた。


プライム発送なので、明日届く。
フェリウェイに賭けてみよう。