くろこは、今夜も来た。
くろこを見送ろうと外へ出てみると、道路を渡るタイミングを見計らっているところだった。
少し離れたところにしゃがみ、私も道路を渡るタイミングを見計らっていた。
車が一旦途切れたかのように見え、でも少し離れたところから車が来ているのが見えていた。
まだ渡るタイミングではなかったのに、くろこが渡ろうとして道路を渡り始めた。
危ない‼️
まっすぐ走っても引き返しても、ぶつかってしまう、そんな状況だった。
とっさの機転と瞬発力で、走らずジャンプで飛び退くように引き返した。
でも、それは、ぶつかるほんの寸前の出来事だった。
くろこ自身、相当怖かったはず、そのままくろこはどこかへ行ってしまった。
どこも擦れてないか、心配であちこち探したものの、見当たらなかった。
家へ入ってからも、あの時車にぶつかっていたらと思うと、怖くて怖くて、ずっとドキドキが止まらなかった。
私は、野良猫専門の病院がないか、探してみることにした。
以前相談した、かかりつけの動物病院のY先生のおっしゃる通りにするには、まだまだ時間がかかる。
Y先生は、ペットである動物の専門医。
野良猫であるくろこには、ペット専門病院では無理があるのではないかと、漠然と思うことが多々あり、最近少し考えてはいた。
そして、北摂にある野良猫さんの手術室という所を見つけた。
サイトを見てみると、捕獲もしてくれて、そのまま病院へ連れていってくれて、手術して1泊入院するとの流れ。
希望であれば、血液検査も検便もワクチン接種もしてもらえ、ノミダニ寄生虫駆除もしてもらえる。
もしかしたら、私の悩みが全て解決するかもしれない。
少し希望が見えた。
さっそく、明日電話してみよう。